奈良といえば鹿。鹿といえば奈良。
今回は、そんな奈良=鹿というイメージを全面にデザインに反映した近鉄電車で運行しているラッピング電車「ならしかトレイン」について紹介したいと思います。
鹿のデザインが可愛すぎることで話題を呼ぶ「ならしかトレイン」。
ラッピングの外装デザインから車内の様子まで余すことなく紹介します!
内装
車内の床は、公園の芝生をイメージした黄緑色の床になっていました。
写真からもわかるようにまるで芝生の中のベンチで座っているような気持ちになります。
外が青空なら青空の中、草原の中でピクニックをしているようになると思います。
車両と車両の間にも鹿がいました。
座席
座席は、鹿の背中がイメージされたシートとなっています。
斑点模様がとても可愛いです。
そして、シートの中にもちらっとこちらを覗く鹿がいます。
よく見ないと見逃してしまうほど、いろんな場所に鹿がいるのが、ならしかトレイン。本当に可愛い!
中吊り広告
ならしかトレインの中吊り広告は、商業的な広告は掲載されておらず、鹿と紅葉と障子のイラストになっていました。
お座敷列車ではないですが、この障子のデザインは、そういう雰囲気を持っています。
ちょっと和室の欄間的な感じもします。
つり革
絶対見てほしいのが、鹿のつり革です!!
鹿がつり革をくわえているように鹿デザインのマスコットが1つ1つのつり革に付けられています。
担当者の方のお話では、車両をすべて鹿にするという想いのもと、たくさんのアイディアが集結し、この素敵なつり革が生まれたということです。
「『車両全てを鹿にする』という思いでスタートしましたので、当然つり革にも鹿デザインを取り込むつもりでした。最初は色を鹿カラーにしたり、ただ人形をくっつけたりする程度のアイデアでしたが、持ち手の丸い形に注目して『これ(持ち手)を鹿せんべいに見立てて、せんべいを食べてる鹿みたいな表現はできないか?』というアイデアが浮かび、デザイン担当者と試行錯誤を重ねて今の形になりました」(近鉄担当者)
丸いフォルムとつぶらな瞳が可愛いです。
見上げた拍子に見つけたこの可愛い鹿っ子に「わぁ!!!」ととても楽しい気持ちになりました。
そして、お腹の方から見た様子も可愛いのです。この無防備さ。愛おしいです。
ドア
電車の扉にも鹿が。
ドアの色が床の色と続きになっているので、草原がどこまでも広がっているように見えます。
また、ドアには、よく見るとこのような仕掛けも。
引き込まれ注意の警告のところに鹿の角が挟まっているイラストが!
壁面広告
中吊り広告に続き、壁面広告も鹿仕様になっています。
ここでは、奈良公園の鹿たちへのお願いが書かれていました。
外装
ならしかトレインの車両の外側は、鹿と若草山や東大寺など奈良公園の名所の四季が描かれたイラストでラッピングされています。
こちらは、着物の女の子が素敵だなと思いました。破魔矢を持っているので、お正月かなと想像してみたり。
こちらは、桜の中を歩く鹿と少女。春の季節が良い雰囲気です。女の子も鹿も少し見上げて桜を見ています。
こちらは、藤の花がきれいな季節に同じ色のスカートの女の子と鹿。
藤の花は、桜が見頃を終える4月下旬から5月上旬なので、こちらも春の風景ですね。
うろこ雲が出ていたり、夕方ということもあるでしょうが、木々がオレンジに色づいているように見えるので、紅葉の季節かなと思われます。
こちらは、どの季節というかずっと広がる草原の中を女の子と鹿が楽しそうに駆ける様子。
すべてのイラストに言えますが、描かれている鹿が楽しそうなのが、見ていてこちらも楽しい気持ちになります。
最後に
狙って乗ろうと思っても残念ながら今回紹介した「ならしかトレイン」は、時刻表があったり、ダイヤが決まっていたりするものではないため、たまたま巡り合うという電車です。
なので、もし、ならしかトレインに巡り合うことができたなら、ぜひ乗ってみてください。
私もこの「ならしかトレイン」に出会った時は、ほんの短い区間を乗るだけの用事しかなかったのですが、せっかくなら終点まで乗ってみよう!と、行き先を変更して、終点まで乗ってしまいました。
基本情報
運行区間:主に近鉄奈良駅 ~ 神戸三宮駅間
※”主に”とある通り、実際、京都駅まで走行する電車があったり、上記区間以外でも目にできることがあります。
運行開始:2022年12月5日から
※2023年4月3日からはもう1電車増える。(計2電車で運行)
対象車両:1026系1編成6両
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