忍者の電車!滋賀を走る忍トレインで週末プチ旅してみない?

忍者の電車である忍者列車SHINOBI-TRAIN

    たまたま買い物したら記念品がもらえた。たまたま通りがかったらイベントをやっていた。

    思いがけず出会う嬉しい出来事に人は心を動かされ、ときめくものです。

    偶然の出会いだからこそ喜びもひとしおだったります。

    さて、今日は、そんな偶然の出会いを楽しめる神出鬼没の滋賀の忍者列車「忍トレイン」について書きたいと思います。

    目次

    0.忍者列車「SHINOBI-TRAIN」

    「SHINOBI-TRAIN(以下、忍トレイン)」は、2017年2月25日からJR草津線と滋賀県内の私鉄である信楽高原鐵道で運行しているラッピング電車です。

    運行スケジュールは、点検等の都合上、先の予定を伝えることが難しく、公開されていないのだそうです。ただ、日が近くなってくると、予定が確定してくるため、前日に翌日の運行状況を問い合わせるとかだと可能であるとのこと。

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    JR草津線、信楽高原鐵道の二つの路線の運行エリアは、写真の黄色で示した部分で、

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    路線図で確認するとこちらになります。緑色で示した草津駅から柘植(つげ)駅までがJR草津線の路線、黄色で示した貴生川駅から信楽駅までが信楽高原鐵道の路線です。

    それぞれの鉄道会社の忍者列車のデザインは、外観こそ統一されておりますが、内観にそれぞれの特色や凝った設えが施されており、どちらのデザインの忍者列車もぜひ見てみたい、乗ってみたいと思う楽しいデザインとなっています。

    1.JR草津線の忍トレイン

    まずは、JR草津線の忍トレインについて書きます。

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    JR草津線は、草津駅から柘植駅までをつなぐ路線で、沿線には「甲賀忍者」と「伊賀忍者」のゆかりの地があり、両地域ともに忍者をテーマとした観光PRが行われています。

    こちらの忍トレインもそんな忍者による観光プロモーションの一環です。

    ただ、こちらの忍トレインは、期限こそ延長されたものの期間限定のラッピングとなっており、令和3年6月までの限定運行だそうです。

    SHINOBI-TRAINの運行期間を延長します!|滋賀県ホームページ

    また、草津線自体は、草津駅から柘植駅の区間なのですが、忍トレインの走行エリアは、柘植駅から京都駅までのエリアとなります。

    そのため、京都駅で忍トレインを目撃できる場合もあります!

    (ちなみに、湖西線で運行されることもあるとか。)

    外観

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    さて、草津線の忍トレインは、黒がベースカラーとなっており、白と金色の躍動感ある忍者のイラストや、模様が描かれています。

    このデザインは、2016年に行われた沿線住民の方からのアンケート投票によって決められたそうです。

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    車体には「SHINOBI-TRAIN」の文字も。「O」のところには、小さな忍者がいます。

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    「忍」の文字は、スカーフを巻いた忍者風。点々の部分は、手裏剣になっています。同じく「電車」の部分にも手裏剣が!

    なんだか、こうやっていろんな仕掛けに気づくと嬉しいですね!見つけるのが楽しい!

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    こちらは、寄りで描かれた忍者。大胆な構図のダイナミックさがかっこいいです。

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    車両全体を見るとこんな感じ。

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    向いのホームに停車しているのを発見したパターンもあります。まさに刀を抜こうとする戦闘態勢の忍者。

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    引きで見るとまた違います。

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    ダイナミックさを楽しもうと思うと近くで見るのが断然いいですが、こうやって忍トレインの全体像を一望して見ようと思うと別ホームから引きで見るのがいいです。

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    天気が曇り空だったり、時間が暗くなる時間だったりする場合、こうやってライトが付きます。

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    ライトありバージョンの忍トレイン。なんだかライトが月光に見えて、「月夜に駆ける孤高の忍者」っていう感じがして、これはこれでそういう演出みたいで、かっこいいなって思います。

    内観

    ①中吊り広告

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    あと、草津線の忍トレインで注目していただきたいのが、こちらの中吊り広告。

    こちらは、2020年2月からリニューアルされた2代目で、沿線上の住民が、それぞれのアイディアを出して、忍術写真を撮ったものを中吊り広告にしたもの。写真は、すべて滋賀県内の沿線自治体で撮影されています。

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    こちらは「崖上りの術」とのことです。

    実際にがけを登っているわけではなく、岩にうつ伏せになって撮った写真を横向きに回転させたものとのこと。

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    こちらは「怪力の術」。岩に手を添えて、支えているように撮影されています。

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    こちらは「忍の波動」とのこと。何人かで協力して撮影されている様子が楽しそうで素敵だなって思います。みんな草津線のこと大好きなんやなって。

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    こちらは「水遁の術」。この水族館のような場所は、琵琶湖博物館ですね。琵琶湖博物館の水族コーナーです。

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    こちらは「分身の術」。同じ格好の女の人が6人で協力して撮影したのかなと思いきや、こちらは、カメラのポートレート機能を利用して1人の方を撮影されたのだそうです。

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    これらの中吊り広告の各忍術写真の撮影方法は、このように壁面に掲示された広告で紹介されています。

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    どうやって撮ったんだろうと思う写真も実は、簡単な方法で工夫されていたりと、読んでいて面白かったです!

    ②吊り革

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    また、忍者の巻物風の吊り革もあったりします。輪っかじゃなくて、巻物の方を掴んでみたくなりますね。

    参考情報

    ちなみに、個人の方で忍トレインの運行スケジュールをつぶやくアカウントを運営してくださっている方がおられます。狙って忍トレインを見に来たい場合に、参考にさせていただけそうです。ただ、ご自身でも公式ではないのでと断りをいれてくださっておられますが、情報について、最後は各個人の責任のもとJRにお問い合わせください。



    2.信楽高原鐵道の忍トレイン

    次に、信楽高原鐵道の方の忍トレインについて書きます。こちらの信楽高原鐵道は、JR線からだと乗り換えなどもありますので、まず、信楽高原鐵道までの行き方について、お伝えしたいと思います。

    信楽高原鐵道までのアクセス

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    こちらは、JR琵琶湖線の草津駅。京都駅から乗換なしで、新快速22分、普通電車24分で到着します。

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    信楽高原鐵道の電車に乗ろうと思うと、まず、このJR琵琶湖線の路線からJR草津線の路線に乗り換える必要があります。乗換のためにホームを移動する必要があるので、こちらの階段を上ります。

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    階段を上ったら、改札を出ずに、そのまま1・2番乗り場の方へ。

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    こちらからJR草津線の貴生川(きぶかわ)・柘植(つげ)方面のホームへ向かいます。

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    草津駅は草津駅でもこちらは、JR草津線の草津駅です。

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    こちらの草津線の電車で、まずは貴生川駅まで向かいます。

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    電車に乗ること約24分、貴生川駅に着きました。

    ついに、こちらの貴生川駅で乗り換えて信楽高原鐵道の電車に乗車することができるのですが、乗り換えは、先程の草津駅と違い、ホームを移動する必要がありません。

    ホーム変わらず、同じホームの反対側へ行ってください。そこから信楽高原鐵道の電車に乗車することができます!

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    が、こちらの改札で一旦交通系ICカードの精算を行ってください。(たとえ忘れてしまっても信楽高原鐵道の有人駅でJRの区間に戻った時に困らないように何とかしてもらえるっちゃあしてもらえるのですが。)

    この貴生川駅の信楽高原鐵道との乗り換えがある側のホームでは、駅のホーム内に改札が設置されています。

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    こちらの掲示にあるように信楽高原鐵道では、ICカードが使用できません。そのため、こちらで出場処理をする必要があります。

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    逆に、帰りには、入場処理もお忘れなく。

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    では、信楽高原鐵道に乗り換えです!

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    信楽高原鐵道の駅

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    信楽高原鐵道には、貴生川駅を除いて全部で5つの駅があります。その中でも少し注目していただきたいのが、「紫香楽宮跡(しがらきぐうし)駅」と「勅旨(ちょくし)駅」です。

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    こちらの紫香楽宮跡駅は史跡「紫香楽宮跡」の最寄りに位置しており、史跡の名称にちなんで駅名が付けられています。さて、その紫香楽宮跡の「紫香楽宮」ですが、こちらは、奈良時代に日本の首都だったことがある場所です。

    意外かもしれませんが、大昔には、滋賀県が日本の首都だったこともあったのでした。ただし、その期間はとても短く、たったのたったの4か月だったのですけれど、、、。(ちなみに、近江大津宮で首都になったこともあります!)

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    こちらの勅旨駅は、滋賀県甲賀市信楽町”勅旨”にある駅。駅名は地名の勅旨から来ているんですね。っと、じゃあ、地名の勅旨はなぜ勅旨なんだというところですが、まずそもそも勅旨とは、天皇の意思という意味です。そして、このあたりの地域には、今さっき都があったと書きました。そのため、このあたり一帯に天皇に献上するために陛下の勅旨により作られた勅旨田という田んぼがありました。その田んぼがかつてあった地域ということから、当時の名残で勅旨と呼ばれるようになったとのことです。

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    また、駅名以外で、信楽高原鐵道の駅で面白い点には、全駅に信楽焼のたぬきの置き物が置いてあることが挙げられます。

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    たぬき、

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    たぬき、

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    たぬきです!

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    そして、極め付きはこちら終点の信楽駅。早速、着いたホームにお出迎えのたぬきたちがいました!

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    向いのホームにもこんなにたくさん。こちらのホームは、今は使用されていないのだそうで、残念ながら、入ることもできないのだそう。

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    また、その向いのホームの脇には緑の忍者列車が停車していました!

    が、こちらの列車も使われておらず、ディスプレイとして停められているのだとか。

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    なので、本日紹介させていただくのは、こちらの使用されているホーム側に停車している紫の電車です。ちなみに、こちらの忍トレインのラッピングは、草津線の方とは違い、期間が限定されておらず、恒常的なデザインとされるそうです。

    外観

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    正面のデザインは、草津線の黒とほとんど同じですが、紫だと何かまた違う印象を受けます。

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    反対側に回り込みました。前も後ろもデザインは同じのようです。

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    車体の模様について、詳しく見ていきましょう。

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    草津線とベースのカラーこそ紫であるという点で異なりますが、あとの白と金色は草津線と統一されています。黒は、ひたすらに格好良さが追求されていましたが、紫は、ちょっと高貴な要素もありますね。

    ちなみに、ホームに展示の1台と、こちらの1台のほか、車庫にもう1台、緑の忍トレインがあるそうで、2両編成で運行する時には、緑と紫の2色で走行するそうです。

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    やっぱり寄りの絵は臨場感があります。

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    こちらは、臨場感というより躍動感。

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    さらに、信楽高原鐵道の車両には、信楽高原鐵道の信楽にちなんで、甲賀忍者に扮する信楽焼のたぬきがいたり。かわいい忍者です。

    内観

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    こちらの信楽高原鐵道、内観は、草津線よりも凝っているかもしれません。車両数が草津線より少ない分、内装の方に予算が使えたのかなぁとか思ったり。

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    たとえば、こんなふうに信楽焼のたぬきがいたり、

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    忍者が潜んでいたり。

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    この忍者、本当に至るところに潜んでいます。

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    そのがため、見つけて回るのが楽しかったです。

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    あ、こちらは、信楽焼のたぬきですね。でも、手裏剣持ってる。こやつ、忍の手のものです(๑•̀o•́)✧

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    こちらにも、同系色に隠れている忍者たぬき。

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    こっちは、敵同士なのか闘っています。

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    おっと、また忍者たぬき。この子は印を結んでいます。

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    天井からの侵入者発見!!

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    こちらからも!

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    くノ一もいました。追われてはります。

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    何かいきなり超くつろぐたぬきいた。

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    さて、忍者探しをしている合間に、忍者モチーフの広告も見つけました。こちらは、甲賀忍者たちが電車でのマナーについて案内しています。

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    こちらは、信楽高原鐵道の路線図ですね。

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    こちらは、信楽高原鐵道について書かれた読み物。ちょっと見えにくいですが、こちらにある「SKR」というのは「Shigaraki Kohgen Railway」の頭文字3つのアルファベットで、信楽高原鐵道のことです。

    と、ちょっとここで、皆さんお気づきになられましたか?写り込む忍者たちに。

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    そう。吊り革にも甲賀忍者が潜んでいました。

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    こちら車両内の全吊り革に潜まれています。

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    後ろ姿も撮りました。

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    刀に手を掛けてはりますね。吊り革掴んだら切られてしまうかも笑

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    はい、そして、先程の吊り革の写真にも少し写り込んでいて、気になられた方もおられたかもですが、シートにもこんな素敵な設えが。

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    忍者とたぬきが可愛くイラストされています。

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    パターン違いで3種類。

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    こちらのカバーも全シートに施されています。

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    あ、見落とすところでした。1番端のカバーには、忍者がひょっこりしていました。

    最後に

    忍者列車「忍トレイン」は神出鬼没です。

    出会えた時にゃあ、わぁ(≧▽≦)!!ってなります。

    ただ、普段、琵琶湖線や信楽高原鐵道を利用することがない方で、忍トレインを見てみたいという方にとって、その運行は、なかなかむずかゆいものです。

    神出鬼没を楽しむもよし、せっかくだから、時間を狙って忍者捕獲を目論むもよしです!

    お休みの日の参考に。

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    ちなみに、お隣、伊賀忍者の伊賀鉄道にも忍者列車が運行していたりします。そちらも参考に。

    【参考】伊賀鉄道の忍者列車について

    伊賀鉄道(伊賀線(いがせん)伊賀上野駅-上野市駅-伊賀神戸駅)路線図、時刻表など

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