滋賀県は、彦根市のランドマーク「彦根城」に来ています。
彦根城は、将軍徳川家康の命により慶長9年(1604)より着工され、20年の歳月をかけて築城されました。
今でこそ国宝として大切にされている彦根城ですが、明治時代には解体の危機にみまわれました。それが何とか解体されずに今日まで残っているのは、明治天皇が明治11年10月、北陸巡幸を終え、彦根を通られたときに、保存するようにと大命を下されたからとのことです。
ちなみに、近世の城で天守が残っているのは、弘前、松本、犬山、丸岡、彦根、姫路、備中松山、松江、丸亀、松山、宇和島、高知の12城だけであるため、実はしれっと結構すごいお城だったりします。
さて、今日は、そんな彦根城の夜間特別公開について紹介したいと思います。
彦根城夜間特別公開
日本全国のお城やお城後は、そのほとんどが公開されています。そして、それは日中のみで、暗くなる時間帯は閉まっていることがほとんどです。
彦根城も然りで、基本的には日中のみの公開なのですが、秋から冬にかけての時期に夜間の特別公開が行われています。
上記は、令和3年(2021年)の夜間特別公開の案内チラシです。夜間特別公開の時期は、毎年少しずつ異なりますが、11月頃から12月といった秋から冬にかけてが多いです。
ちなみに、2022年は、次のような日程になっています。
- 11月 5日(土)
- 11月12日(土)
- 11月19日(土)
- 11月20日(日)
- 11月25日(金)
- 11月26日(土)
- 11月27日(日)
- 12月 3日(土)
- 12月10日(土)
井伊家の家紋
ライトアップはお城だけではなく、お堀の塀の部分から照らされています。写真では井伊直弼の家紋の橘紋がライトで投影されていますね。
カラフルなお花のアート
こちらのお城の石垣に投影されたカラフルなお花のアートは、「NAKED GARDEN ONE KYOTO」というアートプロジェクトで、NAKEDという団体が京都市、宇治市、滋賀県大津市とともに京都の城や神社仏閣などの歴史的建造物を舞台に、バーチャル世界とリアルが混ざりあった次世代型アートプロジェクトです。
歴史的建造物に映し出される色とりどりのお花は幻想的です。
現実世界のものと仮想世界のものが融合しているため、目の前の光景が何というかある種の不協和音になって不思議な異空間を作っていました。
また、映し出されては消え、映し出されては消えという映像の構成は、夢現の儚さというべきか、仏教になぞらえて無常というべきか、刹那的な美しさに心を掴まれました。
特別仕様の限定「御城印」
彦根城夜間特別公開では、限定の御城印も販売されています。
こちらは、令和3年(2021年)の時の夜間に販売されていた御城印。黒地に赤と金の文字がかっこいいです。
令和4年(2022年)も赤と青の2種類の夜間特別版御城印が販売されています。
私は、御城印を買った時は、その御城印のお城を背景に御城印の写真を撮るのですが、今回は、せっかくなのでライトアップに重ねて写真を撮ってみました。良い記念になったと思います。
ひこにゃんの夜のお散歩で登場
彦根城夜間特別公開では、ひこにゃんの夜のお散歩が見られる日があります。
夜間の彦根城のカラフルなお花のライトアップを背景に愛想を振りまくひこにゃん。いろんなポーズを左右、中央と全方位に順番に決めてくれます。
失礼な話ですが、この時、ひこにゃんのパフォーマンスを見るまで、正直、私は、ひこにゃんを侮っておりました。ひこにゃん、相当に可愛いです。一瞬で心を掴まれました。
もしタイミングが合うのであれば、ぜひ、ひこにゃんの夜のお散歩も見ていかれることをおすすめします。
最後に
彦根城夜間特別公開の情報(2022年)
開催時間:18:00〜20:30
観覧料金:大人:600円、小中学生200円
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