マンホールは、「足元の芸術」とも呼ばれ、国内外でいろんなデザインの図柄の蓋が設置されています。特に、日本ではご当地の名産をデザインに取り入れられていたり、カラーのものがあったりなど、単なる下水道の蓋という機能にとどまらず、地域の魅力の一部となっていることもあります。
ということで今日は、そんなマンホールの蓋とそのマンホール蓋に付随して作成されている「マンホールカード」なるものについて、紹介したいと思います。
1.ご当地マンホール
ご当地マンホールとは、全国の自治体に設置されている各自治体の特徴が取り入れられたデザインのマンホールのことです。
デザインマンホールとも言い、1977年に那覇市で魚の群れのデザインのものが設置されたのが発祥と言われています。
デザインの選定は、自治体とデザイナーの協議によるものや、自治体がテーマを決めデザイナーに詳細を委託する場合、公募で決める場合などいろいろな決め方があるようですが、全部に共通して言えるのは、地域の人に愛されるデザインを作ろうとされていることです。
デザインの中には、その自治体と言えば!なデザインもあれば、なぜ、この図柄がここの自治体のデザインに採用されているんだろうと思うものもあったりします。
あ、なぜこの図柄がというのは、否定的なニュアンスではありませんよ。
その例でいくと、たとえば、最近、気になったのが、こちらの松阪市のマンホール。
松阪市と言えば、松阪牛で有名ですよね。
けれど、松阪牛の牛のデザインは採用されておらず、鈴のデザインが採用されていました。え、なんでなんで?と思いましたが、調べてみたら、松阪市が本居宣長にゆかりがあるまちで、その本居宣長と鈴とが関連しているとのこと。
なんとなんと、この1つのマンホールのデザインのおかげで今まで知らなかった松阪市のこと知れたというわけです!
◯◯市と言えば!なデザインじゃなくても、え?なんで?と思わせるデザインの方が、PRになったり、今まで知らなかったそのまちのことを知るきっかけとなって良い場合もあるんだなと思いました。実体験としてそう思いました。
逆に、このような奈良市のマンホールが鹿のデザインであったり、
京都府宮津市が天橋立のデザインだったりするのは、正統派なデザインですよね。
2.マンホールカード
マンホールカードは、2016年から配布が始まった名刺サイズのカードのことです。国土交通省や下水道関連企業などで構成される「下水道広報プラットホーム」が企画監修されているとのこと。
カードの表面には、マンホール蓋の写真と設置されている場所を示す座標データが記載されており、裏面には、そのマンホール蓋のデザインの由来と設置されている地域の情報が記載されています。
- HP( マンホールカードを検索する)
現在、535自治体で、667種類のカードが発行されており、決められた配布場所に行くことで1人1枚無償で配布を受けられます。
ただ、自治体によっては、簡単なアンケートを求められる場合もあります。 本記事でこれから取り上げるひこにゃんマンホールのカードについてもそうでした。
3.滋賀県彦根市の「ひこにゃん」マンホール
ではでは、私の出身である滋賀県の、そして、その中でも彦根市のご当地マンホールを1つ紹介したいと思います。
滋賀県彦根市のご当地マンホールの1つには、ひこにゃんのマンホールがあります。彦根市でひこにゃんが採用されているのは、順当なイメージの方ですね。
この飛び跳ねているカットのデザインのやつ。個人的にこの飛び跳ねの動線の黒い線が可愛さのポイントやと思っているのですが、どうでしょうか。(くいっくいっていうのが良くないですか?)
4.マンホールカードはこちらでGET
そして、そして、このひこにゃんマンホールについては、同じデザインのマンホールカードがもらえたりします。
カードがもられる場所は、下記のリンクの場所で、
立地としては、こちらになります。
こちらの施設で、簡単なアンケートに回答することで、もらうことができます。
5.マンホールの実物は、駅前にあり
さて、さて、マンホールカードをGETすることができたなら、次は、実際のマンホールに出会いたいですよね。
実際のひこにゃんマンホールは、配布場所の付近ではなく、実は、彦根駅のロータリーにあったりします。井伊直政の像のすぐ近くに。
こちらがその実際のマンホール。ロータリーの像の付近にあるので、基本、車が通ったり、人の往来があったりするような場所ではないためか、2016年に設置されてから4年が経っておりますが、むちゃくちゃきれいです。
マンホールとマンホールカードは、こんな感じで撮影されると、コレクトした感&見つけました感が出ていいと思います!
6.関連書籍も充実
それなりにニッチな世界やと思っているのですが、マンホールに関しては、結構書籍が出ていたりします。
デザインマンホール100選―阿寒から波照間島へ旅歩き | 修, 池上, 和子, 池上 |本 | 通販 | Amazon
この本は、マンホールの魅力にハマって、日本全国のデザインマンホールの写真を15年以上撮り続けている池上さん夫妻が出版された本です。マンホールだけにハマりましたってことだったら面白いなぁなんて思ったり。
ちなみに、池上さん夫妻のことについては、毎日新聞さんが2017年に記事にされています。
マンホール大百科 西日本編 | 鈴木出版マンホール研究会, 鈴木出版マンホール研究会, 赤澤英子 |本 | 通販 | Amazon
こちらは、マンホールの百科事典。西日本編と東日本編に分けて編纂されています。
7.おまけ
ん?何やらのぼりに穴がと思ったら、顔出しになっているじゃないですか!
顔出し看板やパネルは、見たことがあります。
が、のぼりとな。面白いなと思いました。
何より、看板やパネルより機動力がありますよね!持ち運びしやすいし、コストも看板とかよりも抑えられそう。そして、他との差別化もあるし。
こちらが置いてあったのは、観光案内所とかそういう場所でも何でもない制服屋さんだったのですが、もし見つけたら、ぜひ一緒に写真を撮ってみてください!
この場所はこちらで、彦根駅からも比較的、近い場所です。
最後に
今日は、マンホールについて、記事を書きました。
私は、ちょっとマニアック気質でして、日本全国のマンホールや看板(特にレトロ看板)のフォント、注意書き、海外のマンホール、信号、消化器なんかを結構写真に収めていたりします。あ、あと、一時期、海外に落ちている石の形状や材質に注目していた時期もありました。他に、トイレのマークとかも面白いですよ。あと、もっともっとあった気がしますが、ぱっと思い付くのはこれくらい。
皆さんは、どこかに出掛けられる時、あまりそういったものには、注目されていないかもしれませんが、見始めると意外と面白いので、そう言えば、なかじまがマンホールとか看板とかいってたなって思い出されることがありましたら、ぜひぜひ探索してみてください!
いつもと違う発見がたくさんあると思います。旅の時間の参考に!
ちなみに、思考回路としては、この本みたいな感じの世界観ですね。あ、この本も相当に面白いと思います。電子書籍で500円くらいで販売されているので、ご興味があれば。
コメント
コメント一覧 (1件)
マンホール意識した事なかったです!普段何気なく通っているとこなど、これから意識して色々見てようかと思いました。私もレトロ看板など見るの好きなんです、普通のガイドブックには載ってないようななかじまさんの視点がおもしろいです♪