かえる、かえる、かえる。
梅雨と言えば、かえるの季節
皆さま、梅雨をいかがお過ごしでょうか。
今回は、滋賀県長浜市の木之本で見つけたちょっと不思議な「かえるのお寺」について書きたいと思います。
長浜市木之本町にやって来ました。
この木之本町。不思議なもので、駅名は、「木ノ本」と「の」が「ノ」になっているのですが、地名は「木之本」となっています。
どういう使い分けなのか気になるところですが、合併前の旧町名も「木之本」だったので、駅名の方に何か事情があったものと思われます。すでにあった駅名と表記がかぶらないようにしたなどの事情があったのかもしれません。
ただ、使い分けは、あまり徹底されていないようで、駅前に設置されている看板の漢字がいきなり間違っていたりなんてこともありました笑
さて、そのJR木ノ本駅から徒歩5分の場所にある「木之本地蔵院」。石垣が立派なこの神社は、北国街道に面して門が構えられています。
木之本地蔵院 | 長浜・米原・奥びわ湖を楽しむ観光情報サイト
何の事前情報も知らないままに、地域の小さなお寺感があっていいなぁと思って、ちょっと立ち寄ってみることにしたのですが、
中に足を踏み入れてみると、思っていたより広く、見ごたえがあるなという印象でした。
こちらは、阿弥陀堂。
こちらは、庫裡。
思ってたより広いという印象ではあったものの、よくあるオーソドックスなお寺だとも思って歩いていたのですが、視界にぱっと入って来るものがありました!
実は、来たときから薄々あれは何だと思っていたのですが、
こちらの銅像です!
こちらは、明治27年に建立された約6メートルある日本一の大きさの地蔵像で、日本三大地蔵の1つにもなっています。
この大きさなものですから、大量の銅が使われているため、第二次世界大戦の時には、危うく、軍用の資材として持っていかれそうになったとか。それを当時の住職の計らいでなんとか免れたということです。よくぞ守ってくださった、当時の住職の方!って感じですね。
また、阿弥陀堂からこの地蔵像に向かうまでの道すがら見つけたこんなものも。
こちらは、使わなくなっためがねを納めるお納め処です。木之本地蔵院は、実は、眼の仏様として知られるお寺。そのため、このように眼病平癒の意味も込めてか、めがねを奉納する場所が設けられていました。
また、木之本地蔵院の特殊性は、こちらにも現れています。手水舎に採用されているかえるモチーフの蛇口。通常、手水舎には、手を水で清めるということから、水の守護神である龍がモチーフとされていることがほとんどです。
が、ここ木之本地蔵院では、かえるモチーフが採用されていました。
そして、次に見つけたのがこちら。こちらはちょっと見つけた直後には、ぎょっとしてしまいました…!
緑だったので、一瞬、草かと思いきや、こちらの緑の部分は、なんとすべてが陶器でできたかえるなのです!
驚きですよね。最初は全く気が付きませんでした。それが、よく見たらかえるでびっくりしました。
さて、ここにきて、疑問が湧きますよね。なんで木之本地蔵院にはこんなにいっぱいかえるがいるの?と。
はい、実は、それは、木之本地蔵院が眼の仏様だと言うのことに由来しています。
こちらのかえる、よく見ると片目を閉じているのがわかりますでしょうか。このかえるたちは「身代わり蛙」と言います。人々が目の病気に困っているのを見て、すべての人々の眼が良くなりますようにと願って片目をつむることで身代わりの願をかけたという言い伝えがあります。
最初にぱっと見た時は、集合体のインパクトに驚いてしましましたが、そういうけなげな逸話を聞くと、ちょっと情が湧いてきてしまうから不思議です。
木之本で見つけたちょっと気になるお寺でした。
最後に
梅雨の季節は、まだもう少し続きます。
天気な日のお出掛けもいいですが、くもりや雨でも、梅雨をテーマにお出掛けをしてみるのも楽しいかもしれませんね!
梅雨の季節をぜひ滋賀で楽しんでください。お休みの日の参考に!
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